うつ病が悪化していた頃、私は常に不安を感じていました。
今回は、「うつ病が治ることはないんじゃないか」といった、
大きな不安を軽くする3つの考え方をご紹介します。
うつ病への不安は、消そうとしても消えない
うつ病になった人なら、うつ病に対する不安を感じたことがあると思います。
私自身、うつ病が悪化していた頃は、ずっと不安なことが頭の中を占拠して、
布団から出ることもできず、そのまま1日が終わっていったこともあります。
もう考えたくない!頭の中から消えてほしい!何度そう思ったことでしょうか。
しかし、不安は消えるどころか、膨れていくばかり。
不安が不安を呼び込み、頭の中は不安渋滞になる最悪の結果となるばかりでした。
この体験から、私は「不安を消すことはできない」ことを学びました。
そして、次から次へと不安に取りつかれてしまうのは、
自分の考え方や行動に問題があったと気づいたのです。
不安を解消するために気づきたい3つのこと
私の言う「不安を解消する」というのは、不安を消すという意味ではありません。
「不安に行動を左右されなくなる」ことが「解消する」ことだと考えています。
うつ病を克服した今も、不安になることはよくあります。
でも、不安だから何もできないということは無くなりました。
私が考える「不安を解消する」状態になるためには、
まず自分で気づきたい3つのことがあります。
ぜひ、ここで考えてみてください。
1.不安を消そうとしていないか?
→不安は消えないし、消そうと思えば思うほど、逆に不安は強くなってしまう
2.寝ていたり、じっとしていないか?
→動きが止まっている時ほど不安に支配されやすく、思考の渋滞が起こる。
3.生活リズムが狂っていないか?
→不安だからと悩んでばかりいると、ダラダラと時間が過ぎ、不規則な生活になる。
どれも知っているよ!と思うかもしれませんが、
きちんと大事な気づきとして受け止め、
意識を変えていく努力をしているかどうか、ここがポイントになります。
当たり前のように思うことこそ、私たちは軽視しがちなのです。
不安を解消するためには「行動」が必要
不安は消えないとわかって、
私は不安のままで居続けてみることを意識するようになりました。
さらに、不安だからといって動きを止めず、
ストレッチをしてみたり、掃除をしてみたり、
その時の自分ができる範囲で動くことを意識するようにもなりました。
すると、少しずつ不安に取りつかれる時間が減っていったのです。
また、動く時間が増えていったことで、体もほどよく疲れるようになり、
その疲れで夜も眠りやすくなるという嬉しい変化もあり、
夜しっかり眠れると、朝も同じ時間に起きやすくなりました。
私は「不安だから」を言い訳にして、殻に閉じこもっていたような気もします。
不安を解消するために大事なことは、まずは自分で気づくことですが、
その後、その気づきから意識を変え、行動にうつすことも大事です。
気づくだけでなく、行動できるかどうかも、大きな鍵になると思います。
行動をするには勇気や体力が必要になっていきますが、
うつ病の不安を解消するだけでなく、うつ病克服に近づく大きな一歩となるはずです。
最初は少しずつでかまいません。気づけたなら、今こそ行動を起こしてみませんか?